宇都宮市 市職員へのカスハラ7割減(2025/4/24)

 2024年度より市職員に対するカスタマーハラスメント(以下「カスハラ」)への対策を本格的に始めた宇都宮市で、カスハラが激減していることが市の調査により明らかになった。

 市危機管理課によれば、市職員に対するカスハラの報告は2023年度は268件だった。市は2024年度より、管理監督者向けの職員研修の強化や庁舎管理規則の改正、職員証フルネーム表記の見直し、ポスター掲示による市民周知、通話録音装置の導入等、ハードソフト両面での本格的なカスハラ対策を開始

 結果、2024年度に報告された市職員に対するカスハラは70件に激減。前年比にして約7割減少という成果が得られた。組織的に適切なカスハラ対策を講じれば、カスハラは減少させられることが実証された例と言える。

 市は2025年度も、本庁舎の防犯カメラ増設、出先機関への防犯カメラの設置や通話録音装置の導入等を通じ、カスハラ対策推進を継続する予定。佐藤栄一市長は会見で「職員が安心して働ける環境を整備することで、一層の市民サービスの向上へつなげてまいりたい」と語った。

定例記者会見令和7年4月|宇都宮市公式Webサイト

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香川 希理(香川総合法律事務所)
香川総合法律事務所は、カスハラ問題やクレーム対応など、企業法務全般を得意とした法律事務所です。東京の銀座にて、多くの企業様の法的サポートを行っています。マニュアル策定、企業研修、契約書の見直し、クレーム対応等、お困りごとがあればお気軽にご相談ください。カスハラの著書・講演多数の実績ある弁護士が、お客様のお悩みを解決致します。